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赤河童の奥さん物語
2015-08-21 00:21:45  | コメント(2)

 第1話 赤河童の奥さんのお話

 そろそろ夏も終わりですね。もちろん暑さは、まだまだ彼岸過ぎまでは続きますでしょうけれども。それでみなさんは、いかがお過ごしでしょうか?

 ・ ・ ・

 さて、とあるフェスティバルに登場してランバダを踊っていた赤河童の奥さんが雅で艶やかだ、などとそれなりによい評判になっています。

 赤河童の奥さん、通称ヒマワリさんです。
 ↓なかなかの美人でしょ。

 河童の奥さん

 みなさんは、この赤河童の奥さんが、今どうしてるか気になりますか?
 そうですか、やはり気になりますよね。では、赤河童の奥さんとのランデブーについてのお話をすることにしましょう。
 先日、私と赤河童の奥さんとで、たくさんの向日葵が咲き並ぶ、とある遊歩道を歩きました。

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 よく晴れていて暑いのですが、風もあってそれなりに心地よい昼下がりのことです。
 その遊歩道は、とある小さな河に沿って造られたもので、その日はこの日ばかりと大勢の青河童が出ていました。青河童たちは両手両足をいやらしく蠢かせて、黄色の妖精たちを捕獲・拉致しようと熱心なことでした。

 青河童青河童青河童

 妖精たちが捕らえられてなるものかとその身を軽やかにかわすので、残念な青河童たちはその度に溜息をついているのです。滑稽でした。心の目で捕らえることのできない青河童たちです。

 ☆ ☆ ☆

 私たちのお気に入りのカフェへは、近所の待ち合わせ場所から最寄駅に向かい、途中の乗り換え時間を含めて電車で約25分です。ですが、最寄駅までと降車駅からの徒歩を含めると合計で60分以上かかります。
 実は近所の待ち合わせ場所から遊歩道を通り直接お店まで歩くと55分で到着するのです。私もそうですが、赤河童の奥さんは特に河に沿って歩くのがすきです。ですから、お天気のよい日は必ず徒歩コースで行くのです。

 歩きながらもちろん私たちはおしゃべりをしています。そうすると、55分なんてあっという間に過ぎ去っているのです。それに楽しいおしゃべりをすることで足腰の疲れも感じません。まあ赤河童の奥さんが何歳なのかは知りませんけれど、私の場合は足腰がどうとかいう年齢ではまだまだありませんけれどね。
 それでその日に赤河童の奥さんから、ある驚くべき事実を聞いたのです。
 ななな、なんと赤河童の奥さんも変身できるタイプだったのです。どんなふうに変身するのか、やっぱり気になりますか?

 実は、彼女は人間に変身できるのです。
 ↓なかなかのお色気でしょ。ふふふ。

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 ところで、向日葵は早くも来年に命を繋ぐ準備を始めていますよ。その息吹が、私にはちゃんと聞こえるのです。




 第2話 赤河童の奥さんの旦那さんのお話

 赤河童の奥さんが変身することは、意外でしたね。
 さて、それでは次に、赤河童の奥さんの旦那さん、つまり赤河童その人についてです。

 ↓赤河童ですよ。
 赤河童


 赤河童は、実は今は小説屋をやっている人なのです。その人の小説のお話にもあります通り、以前の赤河童は、とある黄猫に惚れていました。

 これです。↓黄猫ですよ。
 黄猫

 黄猫も赤河童に惚れて、いいわよイクわね! などといって桃猫に変身しました。

 これです。↓桃猫ですよ。
 桃猫

 ところが、誠に残念なことに、赤河童は冒険の途中で桃猫を見失いました。
 桃猫は、一緒に旅をしていた黒豚と共に、とある料理屋によって捕獲されてしまいました。

 こんなオリに入れられたのです↓
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 そして、その日のうちに食材となり、儚くもその命を散らされてしまったのです。

 ついでにです。↓黒豚ですよ。焼豚になったのですよ。
 黒豚

 後日、その悲しい事実を知った赤河童は泣きました。ひたすら泣きに泣き続けたのです。
 夢にまで出たそうです。化けて出たそうです。

 これです。↓九尾よぉの桃猫ですよ。
 九尾の桃猫

 これもです。↓首びよよぉ~んの桃猫ですよ。
 首びよぉ~ん桃猫

 そんなこんなで49日(しじゅうくにち)間、昼は泣き続け夜はうなされ続けた赤河童は、皿がサラサラに乾いてしまいました。(皿だけにね)

 (大前提)死ぬと桃猫の分まで生きること叶わず。
 (小前提)このままでは死ぬ。
 (結論)このままでは桃猫も浮かばれぬ。

 と、そんな風に3段論法的かつ前向きに考え直した赤河童は、生きる生きたい生きるべし! などと叫びながら、とあるコンビニエンスストアで無炭酸アルカリイオン飲料を購入しました。500ミリリットルのペットボトルが税込で9円98銭。
 しかも胡瓜1000本分のエキス配合のものですから、お買い得なのですよ、奥さん。今なら1本買うと、漏れなく、もう2本サービスでついてくる、なんてことはありませんけれどね。
 まあそんなことはどうでもよいのですが、そのときアルバイトをしていたのが、実は今の赤河童の奥さんの、通称ヒマワリさんだったのです。

 卯sa餅堂ですよ、このお店↓
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 なかなかの商人気質でしょ。あか抜けてますよね。




 第3話 最後にいくつかお願いです

 赤河童の代表作が『芥河は赤かった』だということは、周知の事実です。
 その作品が、どのようなお話なのかということを、少しだけお教えします。それは、とある赤河童が穴に落っこちてモグラの世界に迷い込む、という物語なのです。
 だから、赤河童はモグラに変身したのです。ところが赤河童は、1箇所だけ間違っていました。モグラの鼻は、そこまで長くはない、ということです。

 これです。↓驚きですねえ。
 チョウナガハナモグラ

 モグラの鼻は、こんなに巨大ではない筈です。こんなのは、あり得ません。
 だから、赤河童はモグラへの変身をなかったことにして、今度は人間に変身しました。

 これです。↓人間になった赤河童の腹チラですよ。
 腹チラ・変身版

 皿も取れているし、さらに人間っぽいでしょ。
 え、なかなかのイケメンだから紹介してほしいですって?
 うーん、そうですねえ、まずは赤河童の奥さんに確認してみますね。

 さて、私の魔術的復活調理に赤唐辛子をたっぷり使うことで、桃猫と黒豚が生き返ったということをお知らせしておきます。よかったですね。

 そしてみなさん、お願いです。赤河童の奥さんのファンになってください。赤河童の奥さんは、気は優しくてお淑やかな女性ですよ。

 河童の奥さんアフター4

 いうまでもなく赤河童の奥さんの好物は胡瓜を始めとする新鮮お野菜やキノコ類です。

 ですから、美味しいピーマン椎茸唐辛子胡瓜を作ってください。食べます。

 お供え】ピーマン・椎茸・唐辛子・胡瓜

 それと、決して胡瓜で争いを起こさないでください。胡瓜をめぐっていがみ合っている青河童たちは実に醜く浅墓です。もっと深く掘り下げて心の隙間を埋めて生きましょう。胡瓜が原因で起こる戦争や犯罪で心を痛めるのは、いつも赤河童の奥さんなのです。

 河童族の世界が平和であって、赤河童の奥さん、通称ヒマワリさんの心を痛めないようにしている限り、向日葵は来年の夏、また必ず咲きますから……。

 しょっ中御見合い?




 第4話 後日談

 先日、祖母の遺品を整理していたら、古い写真が二枚見つかったの。

 赤河童夫婦

 この二人、誰なんだろう?

 そして、もう一枚は、お野菜と椎茸。

 胡瓜・赤唐辛子・椎茸・ピーマン

 おいしそうね。

 でも、祖母から聞いたお話なんだけど、祖母が今の母くらいの頃、第一次胡瓜大戦という大きな戦争が起きて、赤河童青河童が滅亡したの。赤河童と仲の良かった祖母は、とても悲しんだんだって。

 それで今では緑河童しかいなくなってしまって、しかも数が減って、河童族は最早風前のトモシビ状態になっているのよ。

 緑河童緑河童緑河童

 だから、第一次胡瓜大戦が起こる前に行って、第一次胡瓜大戦が起こらないようにしようと考えて、タイムトラベルに出発したのね。そして、ちゃんと戦争を阻止したわ。でも、そうしたことで、元の世界に戻ったら、私の居場所がなくなってしまってて……。
 それ以来、私は西の山で暮らすようになったのよ。てへ。

 ぴん魔女

 あ、自己紹介が遅くなったね。
 私は、西の山を守る会の会長を務める椎茸辛子(通称:西山のぴん魔女)

 〔FIN〕


 ※  ※  ※  ※

 本記事に掲載のイラストの一部は、太郎様(http://9610.mitemin.net/)の承諾を得て、着色や加工をして使わせて頂けることになりました。着色・加工前のオリジナル作品は、次の2つです。

 『デジタルで』(http://9610.mitemin.net/i135438/
 『腹チラ』(http://9610.mitemin.net/i104545/

 太郎様には、この場からも、お礼申し上げます。

 ※  ※  ※  ※



太郎 様、コメントありがとうございます。
このブログ記事の完成は、やはり太郎 様のイラストの使用許可を得られたからこそです。
改めて感謝いたします。
投稿者:赤唐辛子  [ 2015-08-24 00:36:18 ]


完結おめでとうございます。ふんだんに赤唐辛子さまワールドを使われていて、嬉しかったです。

いやはや、ブログをブックマークする機能が出来れば良いのですけど……。
投稿者:太郎  [ 2015-08-23 16:57:51 ]